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『 心のもつれ』
「組織のしがらみ」、「人間関係のもつれ」といった言葉があります。
人と人の間にある、目に見えない“何か”が心理的なブレーキもしくは
ストレスになっている現実があります。
この目に見えない“何か”。
皆さんの組織では“しがらみ”や“もつれ”を感じるでしょうか。
私は人間の心は“紐”(ひも)のようなものだとイメージしています。
その紐に、ある時、ちょっとしたもつれが生まれます。
それを放置していると、どんどんもつれが増えて、いつのまにか
ほどくのが大変な状態になっている。
頻繁に使っているイヤホンなんかは、知らないうちに結び目が
増えていて、ほったらかしにしているとひどくなって、
ほどくのに時間とエネルギーを使うことがあります。
もつれないイヤホンが開発されたら、すごく売れるでしょうね。
もつれが生まれるきっかけを知っておけば、そのもつれを早期に
ほどいておくことで、いつも心がすっきりとした状態をキープ
することができます。
組織の中にある“関係”がもつれる最大の理由。
それは、それぞれの人が、それぞれの正しさを持っているからです。
それぞれ個々の論理としては正しいのですが、お互いの違いを解消せず
ほったらかしにしている。
そのまま、組織ではいろいろな意思決定がなされている。
そうすると、納得いかないこと、理不尽だと思えること、
贔屓(ひいき)だと感じること、自己中心だと感じること、
が自然発生します。
その自然発生した現象に、誤解が生じ、イライラがつのり、不満が生まれ、
最後には、あきらめというスイッチが入るのです。
まるで、一度結び目ができた紐を放置していると、
どんどん紐が絡み合って、最後は、ほどくのも
嫌になってしまうようなものです。
特に、正義感が強い人ほど、責任感が強い人ほど、
心がもつれる傾向にあります。
紐を引っ張る力が強いからです。
では、どうしたらいいのか。
まずは、もつれにくい状態にしておくことです。
つまりは、それぞれの正しさを認め合うこと。
そういった相互理解の場を意図的に作っておくことです。
もつれが少ない組織では、事前に正しさがぶつかりあいそうな関係者の
相互理解を促進する“長老”のような人物がいます。
長老は、相互の正しさを深く認め、相手の正しさを分かりやすく解説し、
諭すように話をしてくれます。そして、お互いの間に入って通訳をしながら
相互理解の場を作ります。
そんな人物が、皆さんの会社にもいるかもしれません。
そういう人は、組織の目に見えないところで活躍されている
貴重なる財産です。
心のもつれを解きほぐす場、時間、人物、これは組織には必須です。
泉一也氏のコラムから
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